Online Lecture
『 仏像の彫り方 』
担当講師
村上 清
ここでは、仏像の素材や彫り方造り方について、Q&A形式でお答えしていきます。素朴な疑問、質問をこちらからどしどしお寄せください。
Q.11 「じょうろくぶつ」とはどういう意味ですか?
A.11

これは、「一丈六尺(いちじょうろくしゃく)の仏様」の略語です。
一丈とは、一尺の十倍。つまり一丈六尺は、一尺の十六倍です。一尺をメートル法に換算すると、30.3cmですから、“じょうろく”すなわち
30.3cm × 16 = 約 4m 85cm
ということになります。大きいですね。
さらに“じょうろくぶつざぞう”とは、一丈六尺の仏が座った姿をあらわし、その大きさは、じょうろくぶつの約半分となります。
ちなみに「半丈六」と呼ばれる大きさの仏像もあり、その大きさは、丈六仏の半分ですから、立像で約 2.4m 、坐像ではその半分くらいになります。
仏像の大きさは、図録や写真集などでは「総高」あるいは「像高」で表記することが多いのですが、仏像を造るときには「仏身(ぶっしん)」という言葉を使うことがあります。仏身とは、像の底から髪際(おでこの上の髪の毛の生え際)までの長さのことです。
丈六仏を像底から頭頂までの実際の像高を計ると、30.3cm × 16 = 4m 85cm ではなく、なぜか 5m を越えます。これは髪際から頭頂までの長さがプラスされるからなのです。
少々わかりにくいのですが、一度仏像を彫ってみると、なるほど!と実感できますよ。