Online Lecture
『 仏像の彫り方 』
担当講師
村上 清
ここでは、仏像の素材や彫り方造り方について、Q&A形式でお答えしていきます。素朴な疑問、質問をこちらからどしどしお寄せください。
Q.3  仏像を彫ってみたいのですが、専用の道具等はありますか?
A.3 木造の仏像を彫るための必須道具をお答えします。
荒彫りや小造りをするための叩き鑿(たたきのみ)、仕上げ彫りなどをすすめるための小道具彫刻刀、木を切断するための鋸(のこぎり)、彫刻鑿を叩くための木槌(きづち)玄翁(げんのう)、彫刻刀などの刃物を砥ぐための砥石。これらが最低限必要な道具といえるでしょう。
叩き鑿、彫刻刀、小道具の刃先の形状や大きさは様々で、多くの種類を揃え持っていた方が思い通りの形状を彫るためには有利です。また、鋸も多種多様で、長さや形状、刃の細かさなどで用途が変わってくるので、必然的に数種数本を所有することになります。砥石に至っては、荒砥石、中砥石、仕上げ砥石が必要で、最高の切れ味を求めるには天然砥石を手に入れなければならないため、大変奥の深い道具の一つです。
次に必要と考えられる道具は、錐(きり)鉋(かんな)、金槌(かなづち)、定規、作業台などです。これらも先述の道具と同様に、それぞれ多くの形状や種類があり、用途に合わせて選ぶことになるでしょう。
道具はモノ造りの要です。造りたいものを造る前に道具を造らなければ造りたいものも造れません。ややこしいようですが、仏像を彫ることに興味を持った方は是非、道具にも興味を持ち、そして手入れを欠かさず大切にしてください。