奈良県大慈仙町木造薬師如来坐像修復における造像銘記の発見について

            1.日  時:平成22年7月14日(水)13:00〜

            2.場  所:東京藝術大学美術学部 中央棟1F 第1会議室

            3.出 席 者: 東京藝術大学美術学部長      池田 政治
                    東京藝術大学大学院美術研究科教授 籔内 佐斗司
                    東京藝術大学美術学部准教授    松田 誠一郎

            4.配布資料: 「大慈仙町薬師如来坐像修復研究」について

この度、本学において修復作業を行っていました仏像の台座から、造像銘記が発見されたことをご報告いたします。本像は奈良県奈良市大慈仙町の公民館に安置されていた木造薬師如来坐像で、平成22年4月から公益財団法人 住友財団による文化財維持・修復事業助成のもとに、本学大学院文化財保存学・保存修復彫刻研究室が修復作業を行っていました。その際に、台座上面の後補の彩色層を除去したところ、墨書による銘文がはっきりと認められ、天治元年(1124年)の作を示す内容から、当初の造立銘と考えることができます。造像銘記は仏像制作の年代判定を行ううえでたいへん重要な根拠となりますが、特にこの時代の銘記はきわめて稀少であることから、美術史上たいへん重要な基準作例の発見として注目されます。


大慈仙町木造薬師如来坐像


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